初めてハンガリーの地を踏んでから早2年。と少し。
6月30日にリスト音楽院を卒業するとともに、ディプロマを受け取ってきました!
この茶色いやつ、ハンガリー語ではOKLEVÉL (オクレヴェール)と書かれている物体がディプロマ、つまり修了証書です!修士課程に在籍していたので、修士号取得を意味します♪
(母が「OKレベル?OKなレベルに到達したよってこと?」とボケをかましていましたが、そういうことではございません笑笑)
初めてハンガリーに来た日
冒頭に書いたように、受験のため初めてハンガリーの地に降り立ったのが2018年の6月24日。
そしてこのディプロマをもらったのが2020年の6月30日。
なんとまぁ、ほんとに早いもので、2年も経ってしまいました。
せっかくなので感傷に浸って少し振り返ってみますと、当時は、ハンガリー語の存在すらよくわかっていないレベルだったし、建物が全て同じに見えるせいで迷ったし、ユーロ圏のくせにユーロではなくフォリントとかいう未知の通貨で値段感覚がわからないし、、、とまぁ、よく来たなという感じでした笑
リスト音楽院のあるLiszt Ferenc tér(リスト広場)のリスト像。
今や見慣れたリスト様ですが、2年前はめちゃくちゃテンションが上がっていたことを覚えています。ご覧の通り。笑
そしてせっかくなので先日初上陸の日と同じ6/24に同じポーズでリスト様と写真を撮ってきました。
ちなみに、2年前になぜこのポーズをしたのか…と思いながらもこのポーズをしております。が、どうでしょう笑 老けた?太った?うるさいわい!(黙)
リスト音楽院修士課程、どうだった?
というわけで2年の留学の末、無事に音楽家、ピアニストとしてのディプロマを取得したわけですが、この二年間の生活を振り返ってみると濃かったなぁぁぁああと思います。
見たことのない景色の中、聞いたことのない言語が飛び交う地で生活するなんて、日本じゃまずありえませんからね。それに加えて美しい音楽、各国からの友達、そして美味しいご飯やお酒も、たらふく楽しみました。
毎日のように学校で開かれるコンサートには何度も行きましたし、オーケストラに混じってピアノを弾く機会もありました。学校の授業やレッスン外での音楽面でもとても恵まれていたなと思います。
これは常々思っていることですが、やはり「五感で感じる」ということができることこそ、実際に留学することの価値なんです。留学とは楽しいこと以外にもいろんな困難がついて回るものですが、そうやって自分で考えて五感で感じ取った全てのものが音楽に生きていきます。
身近なところでは、ハンガリー語のアクセントは全て頭にアクセントが来る、とか、ハンガリーのトラムは急激に発進停車をするとか、さっきまで最高な青空だったところ急激に雷雨になるあの感覚とか。
(詳しく書きませんが先日大変だったんですよ笑 4cmくらいの雹がすごい量降って部屋が浸水したりとか笑)
まぁともかく、レッスンでもそのような例えがたくさん飛び出してきました。
我が師匠カールマン・ドラフィ先生のレッスンではいちいち面白い例えが頻発したりとか、ダメなときはNOOO!!と叫んでくださったりとか、ときには(しょっちゅう?)不安になるようなブラックジョークをぶっ込んできたり(爆)とか、とにかく最高な時間でした。
そして、そんなドラフィ先生から先日のディプロマコンサート直後にこんな言葉がこちら。
「これで君は生徒ではなく同僚、仲間になるんだ。これからもこうやって語らっていこう。君を誇りに思うよ。どうか、”日本人”とか”ハンガリー人”とかそういった枠組みから飛び出して”音楽家”として音楽と向き合っていって欲しい。」
これにはこう、胸に来るものがありましたねぇ
とまぁ、そんなこんなで無事二年間の留学を経て修士号を取得、ピアニストのディプロマを取得しましたよ、というお話でした。
今後はといいますと、、、
詳しくはそのうちまた書きますが、もうしばらくハンガリーにて勉強を続けます!??
コロナで先が見えない日々ではありますが、(もう正直めっちゃ困ってますが!!)前向きに、今できることをやっていこうと思っています。
実際この半年のセメスターはオールオンライン授業だったのですが、まぁそれも時代を体感しているという、ある意味今留学しているからできる貴重な経験でしたしね笑
前向きに!!
ということで!
このブログはまだ続きます!
それではみなさん、Sziasztok!!
どんだけリスト像と撮ってんねんと言われそうですが最後にディプロマをもらったときのものを…!