リスト音楽院の修士課程のための現地受験を数回に分けて書き綴っていますが、今回は実技試験をパスした人が受ける筆記試験についてです。
実技試験についてはこちらの記事をどうぞ〜
どんな問題がでるの?
大きく分けて4つの問題というか試験が出ます。
1.楽曲分析
2.イントロドン
3.用語問題
4.和声課題
こういう問題が出る、というのはどこかを調べれば書いてあったようなのですが、僕は何故か見つけることができず、内容を知ったのは当日の朝でした(恐怖)
◯楽曲分析
古典派のソナタの楽譜を受け取り、何でもいいから楽譜に書き込んでいきます。
ソナタ形式の様式やら、音の構成やら、とにかくアナリーゼをしていきます。英語で。
アナリーゼを今までがっつりやったことがない人は要注意ですね
◯イントロドン
イントロドンといっても、本当に曲の出だしが出るわけではありませんでした。
試験官の先生が選んだマニアックな曲たちのテキトーな部分をスピーカーで聞かされ、曲名や作曲者、時代、その他何か分かることを書いていきます。英語で。
僕のときはほんっっっっとうにマニアックな選曲で、現代曲が好きな僕ですら「なんだこれ??????」という曲ばっかりでした。
◯用語問題
その名の通りで、楽語や記号、曲名や形式といった音楽の専門用語についてどんな意味か書く問題です。英語で。
けっこうちゃんと勉強しておかないと泣きます。
◯和声課題
バス課題を解きました。
そんなに複雑な問題ではありませんでしたが、日本の「芸大和声」とか「島岡和声」と呼ばれる和声を勉強してきて、フランス和声のような数字で和音を表すことに慣れていないと大変です。また、ハンガリーでは上三声をまとめて書くのが主流だそうで、その辺りも戸惑いました。
というような感じで筆記試験は終わりました。分からないところが多すぎて、終わってからもスッキリしない気持ちはありました。。。 英語で音楽の問題を解く、というの、慣れておいたほうがいいです。本当に。
まぁ、日本国内で日本で音楽の問題を解く機会なんかないに等しいのでそれも難しいんですが。
短いですが、筆記試験はこれで終わりです。
海外受験
右も左もわからない海外に来て、言葉が通じない中で受験をする。
これって、ものすごいことだと思います。自分でも自分が信じられません。よくがんばった、過去の自分。
語学的に不安があるのはみんないっしょですが、「喋れないからできなーい」ではなく、「喋れないけど伝えたい!!!!!!!!」という熱意が大事だと思います。
言葉なんか所詮、コミュニケーションツールの1つに過ぎないのです。
筆記問題、別に英語がだめなら記号でもなんでも使えばいいと思います。僕も実際使いました。(後に学校の試験で日本語で書いてOKをもらったこともある)
最後に。
3回に分けてリスト音楽院受験について書いてみましたが、いかがでしたか??
あくまで僕のとき(2018-2019年期)の情報なので端から端まで信用はしないでほしいんですが(嘘はかいてませんよ?)、それでもなんとなく流れとか雰囲気が伝わっていればいいなと思います。
受験する方は強気で!がんばってください♪
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リスト音楽院受験シリーズ
第1回『全体の流れ編』
第2回『実技試験編』
第3回『筆記試験編』←now
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